書籍の概略
相続対策はもとより節税対策も大きな課題となる中で注目される、金銭納付が困難な場合の“物納”。
本書では、相続税増税後の物納制度運用を踏まえ、制度改正後も多くの成功事例を手掛けたノウハウをもとに、金銭納付困難の正しい考え方や事前の取組みと環境整備のコツなどを解説することで、物納を成功に導きます。
主要目次
プロローグ~相続増税で再注目される物納制度
第1章 物納制度の基礎知識
1 相続税制度の変遷と物納制度の変遷
2 物納制度の変遷のポイント
3 現行の物納制度の概要
第2章 不動産の物納における不適格財産・劣後財産の適正化計画
1 不動産の物納における不適格財産・劣後財産の概要
2 物納不適格財産の「適格化計画」
3 共有地の問題
4 境界の確定、確定測量の重要性
5 境界紛争の予防
6 越境物の問題
7 建築基準法に係る接道義務
8 公道への接道状況
9 貸宅地(底地)の物納
10 賃借地の境界確認と賃貸借契約書の整備
11 土壌汚染地等の物納
12 区画整理事業等の土地
13 物納の建物
第3章 金銭納付を困難とする状況の考え方
第4章 物納に導くための事前準備と相続対策(1)~不動産編
1 生前対策の重要性
2 生前対策を行う際の留意点
3 所有する不動産の棚卸しが相続トラブルを防ぐ
4 「物納できる」不動産への整備
5 「物納分岐点」を意識する
6 測量と境界
7 売却が困難と想定される不動産の取扱い
8 売却が困難な不動産は物納できるのか
9 物納を見据えた固定資産税の納め方
10 自用底地の物納とは
11 戦略的遺産分割プランニング
第5章 物納に導くための事前準備と相続対策(2)~有価証券編
1 有価証券の物納の基礎知識
2 収納後の取扱いと留意点
第6章 物納成功事例に学ぶ取組みと対応のポイント
1 地下埋設地により条件付許可となった事例
2 共有かつ傾斜地にある畑の事例
3 市街化調整区域内にある土地の事例
4 「特定物納」による事例
5 貸宅地の事例
6 物納を想定した生前対策事例
エピローグ~今後の物納制度のあり方